1970年代に、一人の高校教師(当時東海大学相模高校理科担当教諭)、門田真人先生は、登山家でありダイバーでもあり、丹沢山地を歩くうちに、巨大な石灰岩の岩塊をみつけた。その表面に現れた波型の模様は不可思議で、どうやらサンゴらしい。そのサンゴがどの種類なのかを突き止めるために沖縄の海に潜ってその形状が一致するサンゴを探した。すると、それが「アオサンゴ」の断面に一致することがわかった。しかも、アオサンゴは沖縄南部以南にしか生息しない。その化石を東京大学の濱田隆士博士(後の生命の星地球博物館初代館長)に見せたところ、目を丸くして驚かれた。それは、丹沢山地がはるか南の海からフィリピン海プレートに乗って日本列島に衝突した証拠として認められることになる
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