■ 書名(仮) 命を守る防災の教科書 〜防災立国の教訓と基礎知識〜 仮編集版
■ 著者名(予定) 鷲山龍太郎(防災塾・だるま塾長)
■ 著者プロフィール 鷲山 龍太郎(わしやま りゅうたろう) 防災教育研究者・「防災塾・だるま」塾長。 学校現場と地域社会をつなぐ防災教育の実践に長年携わり、地震・火災・風水害など複合的災害への備えを、子どもから高齢者までわかりやすく伝える活動を展開。 災害を“生き延びる力”として育むための防災リテラシー啓発をライフワークとし、講演等も多数。
■ 書籍意図
関東大震災から2023年で100年を超え、2025年で阪神・淡路大震災から30年、東日本大震災からも10年以上が経過しました。 阪神・淡路大震災から30年の振り返りでは、「震災の教訓は何かがわからない」という声が、震災を知らない世代から多く寄せられています。 繰り返される災害に対して、学校は子どもたちに何を教育すべきか。社会人はどのような法令を理解し、職務や家庭で防災を実践すべきか。行政・個人・地区・事業所が担うべき具体的な行動とは何か。
これらを総合的に学ぶための「防災基礎知識」を一冊にまとめ、防災立国を目指す日本社会の共有知として提示します。
■ ⽬次構成案
1 章 防災の国語
第二節 古文書の災害を読む(1)未曾有(未だ曾て有らず!)貞観陸奥地震
• 法令⽂読解: 「⻩⾊信号の意味」「避難所と避難場所」「避難勧告から避難指⽰」
• 学校と地域の責務
• 被災者の声を読む短歌
2 章 防災の社会科
• 地理:折れ曲がった⽇本列島
• 歴史:⼤地震と災害の教訓(関東・阪神・東⽇本・熊本・⻄⽇本豪⾬・台⾵ 19
号)
• 政治:災害対策基本法/避難所問題/防災庁創設・防災地区構想
• 事業所の法的責務
3 章 防災の理科
• 地震とプレート理論/フォッサマグナ/⽕⼭と超巨⼤噴⽕
• ⽕災旋⾵と⼆酸化炭素
• 災害と地球環境の科学的理解
4 章 防災の算数
• 震度とマグニチュード/P 波と S 波/津波の速度
• プレートの移動距離と時間
• 防災統計の読み⽅
5 章 防災の保健体育
• クラッシュ症候群/低体温症/市⺠トリアージ/感染症対策
6 章 防災の家庭科〜⼦どもと家庭の防災マニュアル〜
• 地震: 「あ・し・た・に・じ」
• ⽕災: 「ひ・け・し」「に・ぼ・し」「煙は毒」
• ⾵⽔害: 「は・た・す」
• ⾃宅避難・家庭訓練・備蓄の⼯夫
7 章 防災の図⼯
• モニュメントと震災記憶の可視化
• 思いを描く絵画表現
8 章 防災の⾳楽
• 歌詞に込められた防災の記憶と願い (例:花は咲く/Morning Prayer)
9 章 防災の道徳
• ⻩⾦律の実践
• ⾃助・共助・公助の理念 上杉鷹⼭
• 「為せば成る」の精神