災害が起きるたびに、「ここでこんな地震が起きるとは思わなかった」「ここまで津波が来るとは思わなかった」「長年住んでいたが、このような洪水が起きるとは思わなかった」等などの声が聞かれます。
郷土の土地や山々がどうしてあるのか。なぜそこに川が流れているのかを知らず、災害が起きたときにそのパワーに打ちのめされるのことが繰り返されるのは、地学教育、防災教育の課題です。
地震や火山噴火、土砂災害、洪水も、私達が住む土地を創造してきた自然の営みとの側面があります。人の一生の単位を超えて繰り返される自然の働きを知り、その作用を想定して住居や都市計画、避難行動などを備えをしていくことが「自然との共生」であり、防災の基本です。
横浜市小学校資料「わたしたちの横浜」「横浜の大地」(鷲山執筆 蟹江康光博士監修)
この風景の意味を解説します。
→PDF「横浜の大地」
繰り返される関東地方(南部フォッサマグナ)の地震
関東地方は「フォッサマグナ」(大きな裂け目)であり、そこに丹沢、伊豆島弧が衝突していることをナウマンが発見して名付けたものです。この美しい風景には、プレートがせめぎ合って山地を作り、火山を噴火させている巨大なエネルギーが働いています。