阪神淡路大震災の教訓を未来に

平成31年1月17日、平成最後となる、阪神淡路大震災の慰霊式に初めて参加した。6000名を超える人々がなぜ命を落とさねばならなかったのか、ご冥福をお祈りするとともに、改めて考えさせられた。死者の声を聴き、この犠牲から学べる

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市庁舎に掲げられた1.17。それぞれの思いを胸に、集まる人々。若い人の参加も目立った。

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慰霊施設には犠牲となった人々の名前が。6,434名という人命の重さを感じる。

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 阪神淡路大震災の犠牲者の死因は家屋の倒壊が8割、2割が火災とされる。しかし火災の犠牲者には、倒壊物の下敷きで火災に襲われた人も多い。
 これに対して、関東大震災では9割が火災による死者。
 東日本大震災では、9割が津波とされる。

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活断層が見える風景。この山の生え際が「野島断層」で、立派な活断層であるが、この危険は、専門家からも、学校教育でも教えられなかった。行政のトップにいた人々も、この活断層が動いて震災が発生することなど、夢にも思わなかったと言う。
「六甲おろし」とタイガーズの歌が愛唱されるが、この山地は断層運動で隆起しているのである。犠牲になった人々も、そのご家族も、この地で震度7の地震が起きて、家屋が倒壊し、我が家の下敷きで自分の命が絶たれる、大切なご家族を失うことになるとは夢にも思わなかったのだろう。

 ちょうど400年前に、京都から大阪にかけて、慶長伏見地震が発生して甚大な甚大な被害が出ている。阪神淡路大震災はその断層の延長線であり、割れ残りが動いたと言う考え方もある。しかし、その災害履歴と災害リスクが教育されることはなかった。

「郷土の地学教育」の必要性を感じる。
 当時、私は小学校の教員をしてきたが、自らも、郷土横浜の土地の生い立ちを知らず、教えることができないと言う実態だった。
 そこから、私の「郷土の地学教育」開発への取り組みは始まった。それは、また、防災教育への取り組みの始まりでもあったように思う。

しかし、2011年、同じことが繰り返された。

 

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