あなたは災害に立ち向かえますか?
平時の火災では、消防車が大挙してやってきてプロが消してくれます。それでも強風下では、糸魚川大火災のように消火が困難です。火災ならば、火が天井に達する前に消す、初期消火をいかに多くの人ができるかによって、地域社会の命運は左右されます。
阪神淡路大震災では、救出された生存者の多くが地域住民に救出された事実があります。
一方、亡くなった6434人の方の死因の多くは胸部や腹部を圧迫されたことによる窒息死であることもわかっています。
即座にジャッキなどを使用して救出されていれば助かった人も多かったのかもしれません。
震災直後の神戸に入ってみると、ある地域では、だれも救出や消火をしていない。「人はどこに行ったのか?」と聞くと、
「学校に逃げたのでしょう。」との答えだったとおことです。(防災システム研究所 山村武彦氏)
大地震の場合なら、地域によって次の災害の拡大が迫っています。
立ち向かうべき災害の脅威とは
1 迫り来る津波
2 倒壊物の下敷きになって生死の境目にいる人
(それはあなたや家族かも)
3 火災の拡大
この三つの脅威に多くの人は、「慄然」「呆然」「正常化バイアス」に陥り、適切に動けない状態になります。
そこで、次の地域社会のありようが現出し、地域社会の命運が左右されます。
立ち向かうか、「慄然」「呆然」「正常化バイアス」か
1 「立ち向かう地域社会」正しく逃げる、避難誘導援護する、消火する、救出救護する。
2 「慄然」「呆然」「正常化バイアス」で多くの人が逃げない、誤った場所への避難、消火も救出もしない。
立ち向かう地域社会となるには
引用 神戸市資料から
1 正しく立ち向かう方法の共通理解(逃げる、避難誘導援護する、消火する、救出救護する役割分担)
2 多くの人が正しく行動できる空気づくり(旗印やリーダーの声がけで空気が変わる!)
3 物資 通信、消火、救出救護、夜間活動のための照明、ヘルメット安全靴など活動者を守る用具